はじめに
サンセベリアSansevieria。
「サンスベリア」とも呼ばれ、
マイナスイオンや、
空気清浄効果などで
観葉植物として一世を風靡し
いまやインドアグリーンの
代表格の一つですね。
長い葉っぱで
お部屋のカドに配置されてる
あの観葉植物でしょ?
オシャレだけど よく見かけるし、
ちょっと目新しさにかけるかも…
サンセベリア トリファスキアータ ‘ローレンチー’
新築祝いのプレゼントに
観葉植物考えてたんだけど、
サンセベリアはひねりがないよな~。
この部屋に合うのは、
もう少し明るい雰囲気の葉色
なんだよ。
珍奇植物って
奇抜な形がアクセントになって、
オシャレでカッコいいのよ!
でも栽培が難しそう・・・
それ、もしかしたら“サンセベリア”で
叶うかもしれません。
Sansevieria
サンセベリア
▶サンセベリアSansevieria
観葉植物サンセベリア(サンスベリア)は、
主に熱帯、南アフリカや東南アジア
原産の植物で、
独特の斑の入った葉模様が
虎のしっぽに見えることから
『トラノオ』とも呼ばれていました。
マイナスイオンや空気清浄を
キーワードに 一世を風靡した
観葉植物です
▶観葉といえばサンセベリアの時代
がありました
テレビや雑誌などで空気清浄植物として
紹介されて以来、
一躍観葉のスターとなったサンセベリア。
白の鉢がよく映え、
オシャレな部屋を演出する
にも 人気のアイテムでした。
特に縞模様の角(つの)の様な葉が
スッと土から伸びているローレンチーは
有名です。
丈夫で虫もつきにくく
育てやすい!
観葉を始める方にはもってこいの
植物でした。
ですが、あまりに人気になり過ぎて、
どこでも目にし、名前を聞くと
何となくイメージできる
一般的な存在に
なってしまったもの事実です。
サンセベリア ローレンチー
▶これからご紹介するサンセベリアは…
これからご紹介するのは、
全て「サンセベリア」です。
イメージが変わります。
サンセベリアを
選ぶ
▶︎びっくり!こんなにも種類があるの!
馴染み深い形から、なかなか入手が難しい
レアな形まで。
色や斑模様の入り方も様々。
いつものサンセベリアのイメージが
大きく変わります。
[サンセベリア サイアムゴールド]
ゴールドの名にふさわしく、
株全体の中で特に黄色い部分が
多い品種です。色鮮やか。
[サンセベリア ソリッドゴールドフレーム]
鮮やかな黄斑が広く見られ、ゴールドの存在感絶大です。
[サンセベリア ボーンセレンシス]
『恐竜の手』という名前で流通することもあります。
太い円錐上の葉がまるで手の平のように扇状に広がった姿で、表面には縞模様上に斑が入ります。
樹形が安定していて特徴的です。
最近は流通量も増えてきており人気の品種です。
[サンセベリア ボーンセレンシス スーパードワーフ]
とても小さな矮性種(ドワーフ:民話や神話などに登場する空想上の種族で小さいことを意味する)です。
ボーンセレンシスというと「恐竜の手」と表現されるほど太くて長い指のような葉ですが、本種は株の基部からあまり葉が伸びずコンパクトなまま生育が落ち着きます。
しかし、性質としては強健で、生育期にはどんどんと脇芽が吹きますし、できた脇芽を切り取って机などに放置しておいても水さえ与えなければ数か月枯れずに生き続けます。
時には机の上でさらに新しい脇芽を出すほど強健です。
[サンセベリア ハニーツイスター]
一般的なサンセベリアのローレンチとは異なり、ドワーフタイプで短い葉が特徴です。
縦に入った黄色の幅広の斑がとても鮮やかではっきりとして、葉姿にはねじりがはいります。
[サンセベリア マッソニアナ]
一枚の葉が鉢から伸びあがっている姿が大変特徴的なサンセベリアです。
サンセベリアらしく表面は固く造形物のような雰囲気です。
表面に浮き出た斑も特徴的です。
廊下や階段、厳寒などいつも何気なく通り過ぎる空間にそっと飾ると、異才を放ち一気に雰囲気を変えてくれます。
[サンセベリア サイアムブルー]
細く長い葉が横に大きく伸びるサンセベリアです。
葉が長いですが、株は比較的コンパクトで取扱いしやすいです。 サイアムSiamはタイ王国Thailandの旧称で、「タイ王国の青」を意味します。
[サンセベリア シルバーニンフ]
葉の細さ、長さなど小さいタイプのサンセベリアではとてもよくバランスがとれた品種です。
鉢の大きさに対して葉がよく広がるので空間をしっかりとれるテーブルの上などに飾ると良いです。
シルバーニンフSilver Nymphは「銀色の妖精」という意味です。
[サンセベリア スターパワー シルバー]
サンセベリアで最も一般的なローレンチーのような葉形で比較的親しみやすい姿をしています。
ただし、背丈はローレンチーよりも低いため、少しぽってりとした印象です。
シルバーの地に濃いグリーンの縞模様のコントラストが楽しめます。
いつもと少し違うサンセベリアを育ててみたい方にはとってもオススメの品種です。
[サンセベリア マライカ]
肉厚のしっかりした葉が四方に広がり、スッキリとまとまった印象のサンセベリア。
流通量が比較的少ない希少な品種です。
[サンセベリア ピンギキュラ]
葉の先が鋭くとがった形で高質化しています。
先端はトゲと言えるほどまで鋭くないのでサボテンのトゲのように刺さることはありませんが、不意に当たればけがをしてしまうほどの固さがあります。
全体的なシルエットが美しく、風格があり、「サンセベリアの女王」の名にふさわしい品種です。
[サンセベリア サムライドワーフ]
縞模様や斑点などの斑が入らないかわりにエッジにホワイトラインが入ります。 とてもシンプルでキレイな葉で、力強さを感じます。
[サンセベリア スターパワー タイガー]
背丈はローレンチーよりも低く、少しぽてっとした印象ですが、 葉の外側に黄色い淵がなく、くっきりとした縞模様をお楽しみいただけます。「タイガー」の名にふさわしく美しい縞模様です。
[サンセベリア シルバーブルー]
美しすぎる斑模様が趣味家の人気を呼ぶ珍しい品種です。しっかりとボリュームのある葉でどこに飾っても存在感抜群で、フォルムと模様のどちらも芸術的です。
サンセベリアを
育てる
▶︎乾燥に強く、育てやすい!
サンセベリアの大きな魅力は
育てやすさです。
多肉ではありませんが、
乾燥に強く水やりなどの
管理が大変楽です。
春~秋で1~2週間に1回程、
秋~冬は1か月~2か月に1回程度の
水やりで充分です。
▶逆に加湿が苦手・・・
サンセベリアを最も枯らしてしまう
原因が「水のやりすぎ」です。
特に休眠している真冬は
水を与えないこともしばしばです。
「熱帯の乾燥」地帯が故郷(自生地)の
サンセベリアにとって
真逆の「寒冷の加湿」は致命傷です。
そっとしておくことが肝要です。
▶置き場所は風通し良い日当り~明るい半日陰。特にエアコンや暖房器具の近くは注意!
室内観葉で、耐陰性(しっかり日が
当たらなくても育つ性質)はあるものの、
日照不足が続くと、
株が弱くなってしまいます。
日当たりがよく、
加湿を防ぐため風通しのよい場所
においてあげましょう。
閉めきった室内で強い光線に当てると
葉焼けするので注意します。
窓辺に置くときは
レースのカーテンなどがある場所が
適しています。
春から秋まで屋外でもかまいませんが、
多湿は嫌うので雨には当てないよう
にします。
春と秋は直射日光でも大丈夫ですが、
夏は葉焼けしやすいので、
半日陰に置きます。
寒さには弱いので、
冬はなるべく暖かい部屋に置くように
しますが、
暖房器具の近くは
傷みやすいので避けましょう。
夏もエアコンの風が
直接当たる所は
避けるようにしましょう
▶みずやりのコツは冬と夏
乾燥にはたいへん強い植物ですが、
生育の盛んな初夏から秋までの間は、
用土の表面が乾いてきたら、
水が鉢底から出るくらいたっぷりと
与えます。
(根ぐされを防ぐため、
受け皿に水は溜めないように
します。)
真夏の暑い時期はやや控えめにし、
寒くなってくる11月頃からは、
乾かし気味に管理します。
最低温度が10℃以下の所では、
断水状態にして
水を与えないことが
冬越しのポイントです。
※但し室内などで暖かい部屋で
夜間でも15℃から20℃ぐらいの場所では、
完全に断水はせずに、
状態を見て水を与えた方がいい場合もあります。
▶長く楽しむためにはぜひ植え替えを!
入手してから 一年以上たったものは、
5~6月に一回り大きい鉢に植え替えます。
この時に株分けして
増やすこともできます。
用土は水はけの良いものなら
何でもかまいません。
市販の培養土ももちろん使えます。
▶︎育てやすく身近、
だけど奥が深いサンセベリア
多様な一面をぜひお手元で・・・
一世を風靡した
サンセベリアは、今や、
趣味家も注目する
オシャレプランツです。
ただ育てやすさは折り紙付きで
安心して育てられるのも魅力ですね。
様々な造形や色、模様を
お選びいただき、
お部屋の中を多様な
サンセベリアの造形
で楽しんでみてはいかがでしょう。
生育がゆっくりで小型のものあり、
オフィスのデスクにもピッタリです。
お手元にぜひ
サンセベリアグリーンを!