イランイランは、ヒマラヤからオーストラリアに広く分布する熱帯性の常緑樹です。 生長が早く、熱帯地域では、樹高15mにも達します。葉は先端がとがった長楕円形で長さ15cm前後になります。上の写真のように、花は、最初、緑色ですが、徐々に、花びらが帯状に伸び、色も黄色へと変化します。さらに、開花が進み、黄色〜茶色に変色すると、何とも言えない、甘いような不思議な芳香を放ちます。 古代エジプトの女王、クレオパトラは、絶世の美女の美女としても有名ですが、その実、数々のローズやジャスミンの香りを身にまとい、多くの男性を虜にしてきたと言われます。 そんなクレオパトラは、イランイランの花も同様に愛で、香りを放つ花を足元に敷き詰めたとも言われています。 最近では、この花から精製されたエッセンシャルオイル(精油)は香水の原料として使用され、その芳醇な香りには、催淫効果があり、お風呂に入れたり、マッサージをすることで、ホルモンバランスを整えると言われています。